先日、X(旧Twitter)で見かけたある投稿が、深く胸に刺さりました。
「保育士さんの影響で子どもの性格が変わる。そう思うと、もっと待遇を良くして、いい人材が集まるようにしないといけない」
本当にその通りだと思います。私自身、子どもを保育園に預けて働く中で、保育士の存在がどれほど大きいか、日々感じていました。
保育士さんによって、子どもの性格が変わる

私の子どもは、とても活発で元気な性格です。そんな我が子でさえ、安心して預けられるかどうかは、保育士さんとの相性がとても大きいと感じました。
ある時、お家の購入を機に転園したのですが、
それまで活発に楽しく過ごしていた我が子が、転園した途端、登園を嫌がり、毎日泣いて過ごすことが増えました。
何度も担任の先生にかけあいましたが、教育方針の溝が埋まらず、再度の転園を視野に入れていました。
翌年、担任になった保育士さんが素敵な方で、子どもに寄り添いながら個性を伸ばしてくれました。朝、泣いて登園していた我が子が、数ヶ月で「早く保育園行きたい」と笑顔で言うようになり、家でも持ち前の明るさが戻りました。
「子どもの性格が、保育士さんとの関わりで変わってしまう」。これは親にとって大きな気づきでした。
素敵な保育士さんが、子どもの「基盤」をつくってくれる

家庭での育児には限界があります。特に共働きの家庭では、子どもが日中を過ごす保育園の存在は、家庭と同じくらい大切な「生活の基盤」と言っても過言ではありません。
その中で、素敵な保育士さんたちは、子どもたちに愛情と安心を与え、ルールや社会性を育んでくださいます。
私は仕事を持っている母親ですが、こうして働けているのは、安心して子どもを預けられる保育士さんたちの存在があるからです。そしてその保育の質が、我が子の将来の人格や可能性を形づくっていくのです。
そう考えると、保育士さんの存在は、まさに「日本の未来」を支えてくれていると思います。
過酷な労働環境と見合わない賃金

運動会やお遊戯会、日々の保育準備や連絡帳、子ども一人ひとりに向き合う時間、保護者対応…。保育士さんの仕事は本当に多岐にわたり、体力も精神力も求められます。
それなのに、その労働に見合う賃金が支払われていないというのが現状です。
これまで何人もの素敵な先生が、待遇の悪さや心身の負担から保育の現場を去っていくのを見てきました。心ある先生が辞めてしまうたびに、子どもたちだけでなく、私たち親も胸が締めつけられる思いでした。
「未来を担う子たち」への投資として

日本の国力を上げたいなら、まず「未来の納税者」である子どもたちへの投資が必要だと思います。保育は、その第一歩を支える大切な教育現場です。
未来の日本を支える子どもたちに、きちんとした教育と安心できる環境を提供する。そのためには、保育士さんの待遇改善と、良質な人材の確保が急務です。
「子どもが好きだから」「やりがいがあるから」だけでは、もはや保育士という仕事は続けられません。やりがいも大切ですが、それと同じくらい、働く人が心身ともに健やかに働ける環境が必要です。
保育の質は社会の質につながる

素敵な保育士さんが増えれば、子どもたちは健やかに育ち、心豊かな大人になります。そうした人材が社会で活躍することで、日本全体の活力や幸福度も高まるはずです。
未来のために。子どもたちのために。そして、子育てと仕事を両立する親たちのために。
こどもに関わりたいと思って志す保育士という職業が、ゆとりをもって続けられる仕事になるよう願っています。
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